『フランクは何もかも自らの思い通りになるよう生きてきたと思っている。でも心の底には、完全には満足できずにいる自分がいる。』
彼が経験する悪夢のようなドラマは、結局、彼自身が創り出している。この作品は、現状を打破することで満足しようとする潜在意識を描いているのだ」と今回のキャラクターについて監督・脚本のデヴィッド・アトキンスは言っている。タイトルの『ノボケイン』とは局部麻酔薬の一種。歯科医の身に起った悪夢は、まるで麻酔の幻想のようでもあり、それは歯科医の武器ともなる。主人公フランクにはアメリカを代表するコメディアンの1人であり、『愛しのロクサーヌ』『花嫁のパパ』などのスティーヴ・マーティン。本作ではエリート歯科医をあくまでシリアスに演じている。フランクを誘惑するスーザンには『ファイト・クラブ』『PLANET
OF THE APES 猿の惑星』のヘレナ・ボナム=カーター。小悪魔的な魅力を存分に発揮している。フランクの婚約者ジーンには『ジュラシック・パーク』『ワイルド・アット・ハート』のローラ・ダーン。完璧主義者のジーンの心の闇をアブなく表現する。監督は本作がデビューとなるデヴィッド・アトキンス。『アリゾナ・ドリーム』など脚本家として活躍していた。