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『ノー・マンズ・ランド』
NO MAN's LAND
配給:ビターズ・エンド
オフィシャル・サイト:
http://www.bitters.co.jp/noman/


キャスト スタッフ データ
ブランコ・ジュリッチ
レネ・ビトラヤツ
フィリプ・ショヴァゴヴィッチ
監督・脚本・音楽:ダニス・タノヴィッチ
製作:フレデリック・デュマ
   マルク・バシェ
   セドミール・コラール
撮影:ウォルター・ヴァンデン・エンデ
美術:ドゥシュコ・ミラヴィツ
衣装:ズヴォンカ・マクツ

※2001年カンヌ国際映画祭脚本賞受賞
※2001年第14回東京国際映画祭特別招待参加作品
※2001年サラエヴォ国際映画祭最優秀新人監督賞・観客賞受賞
※2001年サンセバスティアン国際映画祭観客賞受賞
※2001年ベイルート映画祭観客賞受賞
※2001年コットバス映画祭 新人監督賞・観客賞
※2001年フォート・ローダーデイル国際映画祭 観客賞
※2001年東京国際映画祭 特別招待作品
※2001年コットバス映画祭 新人監督賞・観客賞
※ アカデミー賞外国映画賞受賞

2001年/フランス・イタリア・ベルギー・イギリス・スロヴェニア/98分/カラー/シネマスコープ/ドルビーデジタル


イントロダクション
  「僕は他人に何かを期待するということはやめたんだ。言えることは、何かをするというよりも、その前に現実に何が起っているかを理解することが第一歩だと思う。」
  監督のダニス・タノヴィッチはこう語り、自身も体験したボスニア紛争を描いた。彼は実際に最前線で自らカメラを持って立ち、300時間以上に渡る戦地の映像を撮影。その時の戦況を追った多くのドキュメンタリー映像は、世界中で放映された。ストーリーは1993年、ボスニアとセルビアの中間地帯<ノー・マンズ・ランド>に取り残された、ボスニア軍兵士チキ(ブランコ・ジュリッチ)とセルビア軍兵士ニノ(レネ・ビトラヤツ)。お互い殺すか、殺されるかの緊迫した状況の中、交わされる2人の会話。戦争に巻き込まれ互いを憎みあいながらも、一体何故争っているのか分からずにいる2人の間に幾たびか心を通わせる瞬間が訪れるのだが…。『ビフォア・ザ・レイン』『奇跡の海』のカトリン・カートリッジ(ジェーン記者)、『眺めのいい部屋』『恋におちたシェイクスピア』のサイモン・カロウ(ソフト大佐)というイギリスの名優を脇に配し、ボスニア人(チキ)、クロアチア人(ニノ、ツェラ)、スロヴェニア人(ドイツ人の地雷撤去班員)、オランダ人(デュボア大尉)、ベルギー人(マルシャン軍曹)というように、ヨーロッパ中の俳優がキャスティングされた。「結局は世界中の人々のほとんどが知らない。それは知ろうとしていないからだ。みんなができるひとつひとつのことが大きな力になる。まず、起きている紛争や戦争に意識を向けて、理解することをしてほしいと望むばかりだ。」

ストーリー
 あらすじを読むだけでは往年の戦争映画『太平洋の地獄』('68/監督:ジョン・ブアマン/出演:リー・マーヴィン、三船敏郎)のようなものかと思っていた。でも、『ノー・マンズ・ランド』では彼ら2人の兵士だけでなく、その周りにいるたくさんの人々が描かれる。彼らの友軍はもちろんだが、それよりも国連軍(ここでは上司は問題は起したくないし、現場では戦闘をただ見ているだけの状況にイライラしている者など多種多様の人たちがいる)や一発、特ダネを狙って名を挙げようとする報道の野心家がゴロゴロ。(よくよく考えればの話だが)いかにもという人間の姿が克明に描かれている。さらにそれぞれの国の人間たちがいて、いろんな言語を話すのだ。当り前と言えば当り前だけど、現実に映画でそう作っていくのは容易いことではない。苦労している分、見ていて面白い。と言っては失礼か…。監督も含め、現地の方々は大変なことであったろう(今も一部、紛争は続いているかもしれないが)。その点で見ても非常に優秀な反戦映画である。だけど、そんなにシリアスではない。というか、現実に戦争状態になっても、いつもしかめっ面でいられるわけがない、最前線にいてもジョークの1つも出てくるだろうし、ニヤリとした後に吹っ飛ばされることもありなのである。リアルな描き方。監督の演出も見事で、緊迫した場面での俳優たちの演技も確かである。また、個人的ではあるが、BGMがほとんどないのが好きである。近年、戦争映画のような大作にはハデハデしい音楽がこれみよがしに流れているからだ。意図があるならわかるが、音楽をつけなければいけないルールはない。過剰な音楽は逆効果である。『ノー・マンズ・ランド』はたくさんの人に見てほしい。それは映画の質もそうであるし、戦争の実体を知らない我々のような者には貴重な擬似体験にもなるからだ。
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