『まぶだち』 配給:サンセントシネマワークス オフィシャル・サイト: http://mabu-dachi.acommy.com/top.html
「題名付けには自信があった。こんな題で映画を撮れるのは俺だけだ!ダサいほど格好いいではないか!」 監督の古厩智之はそう語る。彼は1994年に『この窓は君のもの』で思春期の少年少女の恋を描いて一躍、脚光を浴びたが、それ以来の映画製作である。「この映画の縦糸は“少年の成長への欲望が満たされるか”、横糸は“仲間たちとの関係”。メイン・キャラは中学の同級生、サダトモ、テツヤ、周二。仲は良いけど、一緒に万引きをしたり、毎日書く生活ノート(翌日、担任教師に提出しなければならない)もサダトモが書けない仲間たちの分を考えたりしていた。でも、決して満たされてるわけではない。「撮影を終え、編集に入り、今更ながらに考えた。果たしてこれは“まぶだち=親友”の映画だろうか?答は明快だ。違う!」古厩監督は苦悩の末、本作品を完成にまで導いた。そして、それを表現したのは主演のサダトモに沖津和、1994年『釣りバカ日誌7』でデビューし、2000年には『SWING MAN』にも出演した。また彼の友達のテツヤ、周二には地元の中学生、高橋涼輔、中島裕太が初の映画として演じている。また、担任教師には清水幹生、サダトモの両親役には光石研、矢代朝子が出演。脇を固めている。「大人の価値観、友情…全てを拒否し続ける主人公の行動を言動にできなかった。最後の〆切を数回過ぎて、俺はガキの頃からちっとも進歩しとらんと思った」。