ホーム ライブラリー コラム プレゼント トレイラー ショップ 掲示板 会社概要
公開劇場一覧を別ブラウザで開きます。 前のページに戻ります

『まぶだち』
配給:サンセントシネマワークス
オフィシャル・サイト:
http://mabu-dachi.acommy.com/top.html


キャスト スタッフ データ
沖津和
高橋涼輔
中島裕太
清水幹生
光石研
矢代朝子
片野誠也
菊池隆行
阿久根祐子
西澤宗一郎
由井加津人
松田章
木滝和幸
監督・脚本:古厩智之
製作:仙頭武則
撮影:猪本雅三(J.S.C)
照明:松隈信一
美術:須坂文昭
音楽:茂野雅道
衣装:小林身和子
※2001年ロッテルダム国際映画祭タイガーアワード(グランプリ)&国際批評家連盟賞受賞

2000年/日本/99分/カラー/ヨーロピアンビスタ/35mm

イントロダクション

 「題名付けには自信があった。こんな題で映画を撮れるのは俺だけだ!ダサいほど格好いいではないか!」
  監督の古厩智之はそう語る。彼は1994年に『この窓は君のもの』で思春期の少年少女の恋を描いて一躍、脚光を浴びたが、それ以来の映画製作である。「この映画の縦糸は“少年の成長への欲望が満たされるか”、横糸は“仲間たちとの関係”。メイン・キャラは中学の同級生、サダトモ、テツヤ、周二。仲は良いけど、一緒に万引きをしたり、毎日書く生活ノート(翌日、担任教師に提出しなければならない)もサダトモが書けない仲間たちの分を考えたりしていた。でも、決して満たされてるわけではない。「撮影を終え、編集に入り、今更ながらに考えた。果たしてこれは“まぶだち=親友”の映画だろうか?答は明快だ。違う!」古厩監督は苦悩の末、本作品を完成にまで導いた。そして、それを表現したのは主演のサダトモに沖津和、1994年『釣りバカ日誌7』でデビューし、2000年には『SWING MAN』にも出演した。また彼の友達のテツヤ、周二には地元の中学生、高橋涼輔、中島裕太が初の映画として演じている。また、担任教師には清水幹生、サダトモの両親役には光石研、矢代朝子が出演。脇を固めている。「大人の価値観、友情…全てを拒否し続ける主人公の行動を言動にできなかった。最後の〆切を数回過ぎて、俺はガキの頃からちっとも進歩しとらんと思った」。


ストーリー
 サダトモ(沖津和)、テツヤ(高橋涼輔)、周二(中島裕太)は長野県の小さな町に住む普通の中学生。厳格なスパルタ教師、担任の小林(清水幹生)は彼らを“クズ”と呼んでいるのだが、それが面白い。というのも学校の壁に“人間グラフ”と名付けている紙が貼ってあって、そこには、優等生(人間)、劣等生(人間)、クズと生徒の名前を3つに分けて表示しているのだ。つまり“クズ”とは人間でもないという意味である。普通、PTAからクレームが来てもおかしくないものであるが、とりあえず、それはおいておこう。しかし、小林の言っていることはわかる。彼の言う“クズ”とは自分で判断していない、オリジナリティがない者という意味なのだ。それは彼ら3人を含めた何人かが万引きをしてそれが発覚し、親たちが学校に呼び出されるシーンで顕著である。小林は来た親たちに「では、あとはお任せします」と奥に引っ込んでしまう。親たちは自分の子供たちをそれぞれ怒るのだが、サダトモの父親(光石研)は上手く怒れない。つまりは大人ができないことなのだ、自分で判断するということは。さらに家に戻った後で、父は妻(矢代朝子)から諭されて、サダトモを殴る。「これで良かったかな?」と妻に再度、聞くのであるが。だが、殴られたサダトモはここからムカツイたのか、素晴らしい反省文を徹夜で書き上げ、小林から高評価を得、“クズ”からの昇格を認められる。非常に良い展開である。小さな町を舞台にしながら、現代の日本人を表現しているようであった…。ところが、ここでサダトモは「クズでいいです」と言うのである。ありゃりゃ?確かにそういう気持ちはわかる。そういうテーマも良いだろう。でも、そっちをテーマにするのなら、こういう展開にしたのはいかがなものだろうか。“人間グラフ”や小林という魅力ある材料を配しておけば、そちらを中心に置く展開の方が絶対に面白いと思う。ここが分岐点だった。こんなにオイシイものを途中まで出しておきながら、美味しくない方向へ向ってしまった本作品。でも、それは監督だけの責任ではないだろう。シナリオでストーリーが固まっていたのなら、それを見抜けなかったプロデューサーや周りのスタッフにも同じ責任があると思う。残念である。
movilog
ピックアップムービー
サーチ
DVD比較はベストプライス


リンク
メールマガジン登録
神雕侠侶オフィシャルウェブサイト
ベクター・メディカルテック・ジャパン
*giggle
本サイトをご覧になりるにはFlashPlayerが必要です。 IE5.0以上推奨 画面サイズ推奨800×600以上 お問い合わせ先