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『まぼろし』
Sous le Sable
配給:ユーロスペース
オフィシャル・サイト:
http://www.uipjapan.com/bedroom/index.htm


キャスト スタッフ データ
シャーロット・ランプリング
ブリュノ・クレメール
ジャック・ノロ
アレクサンドラ・スチュワルト
ピエール・ヴェルニエ
アンドレ・タンジー
監督・脚本:フランソワ・オゾン
共同脚本:
エマニュエル・バーンヘイム
マリナ・ド・ヴァン
マルシア・ロマーノ
製作:オリヴィエ・デルボスク
   マルク・ミソニエ
撮影:
(第一幕) アントワーヌ・エベルル  
(第二幕) ジャンヌ・ラポワリー
美術:ピエール・ヴァロン
   パトリス・アラ
音楽:フィリップ・ロンビ
2001年/フランス/95分/カラー/35mm

イントロダクション
 「この映画のもとになったのは僕が9歳か10歳の頃の体験なんだ。僕は、この映画の舞台となったランドで両親と夏休みを過ごしていた。その砂浜には、僕たちの家族のほかに毎日オランダ人の60代くらいの夫婦も来ていた。ある日、そのご主人が海に泳ぎに出かけたまま、姿を消してしまったんだ。彼は二度と戻ってこなかった。」フランソワ・オゾン監督は語る。本作は寄せては返す波うち際が、生と死の境界線そのもののメタファーであるような印象を与える作品である。オゾンは初期の中篇『海をみる』でも死を抱え込んだ海の恐怖を描いていた。今回、ヒロインのマリーを演じたのはシャーロット・ランプリング。『地獄に堕ちた勇者ども』『愛の嵐』でデモーニッシュな背徳性を強烈に発散させ、世界中を震撼させた少女も確実に歳月を重ね、今や内面的な深みや翳りを全身にゆきわたらせた大人のエロティシズムを感じさせている。夫のジャンを演じたのはランプリングとはかつて『蘭の肉体』で共演したフランスを代表する名優であるブリュノ・クレメール。細く引き締まったランプリングの肢体とはまったく対照的に、寡黙で、大木を思わせる巨体が安定感を感じさせ、2人がさりげなくキスをかわすシーンなどは、長い歳月をくぐり抜けてきた中年夫婦の屈託のない情景として際立って印象的である。

ストーリー
 50代の夫婦がバカンスに出かける。マリー(シャーロット・ランプリング)とジャン(ブリュノ・クレメール)は連れ添って25年になる。子供はいない。だが、浜辺でウトウトと眠りにおちたマリーが再び目を覚ましたとき、夫は海に入ったまま姿を消してしまっていた…。今更言うことでもないだろうけど、シャーロット・ランプリングの美しさはスゴい。シェイプアップしていることもあるだろうけど、あの年齢で漂う妖艶さは大したものである。もちろん、年齢に関しては老いに対する彼女演じるヒロインの心理描写も微妙に出していて(しかもそれがさりげなくなのである)見てるほうも感情移入することが容易である。老いから逃避することはできないものなのであろうが、それが思いがけないことによってじわじわと表面化していく様を丹念に描いているフランソワ・オゾン監督の絶妙な演出術。それをじっくりと味わえる本作は極上のディナーを食しているようだ。夫婦というもの、1人になった時に感じる不安と人間の業などなど、かみしめるくらいに味わってほしい一作である。
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