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『川島雄三・乱調の美学』
配給:日活


キャスト スタッフ データ
月丘夢路
新珠三千代
三橋達也
山村聡
三国連太郎
小沢昭一
監督:川島雄三
脚本:菊島隆三
撮影:高村倉太郎

1955年/日本/115分/白黒/スタンダード


イントロダクション
 日本映画黄金期の松竹、日活、東宝、大映を渡り歩き、45年の短い生涯に51作品を残した鬼才・川島雄三。あくまでも企業内監督でありながら、単色に染まらないその乱調ともいえる多彩な映画の数々を生み出した強烈な個性は、日本映画界の伝説として語り継がれてる。今回は上映可能なすべての作品にニュープリント作品を加えた約40作品を揃え、その全貌に迫る。川島雄三の代表作として誰もが認める作品『幕末太陽伝』(57)。そのほかにも『洲崎パラダイス 赤信号』(56)、『わが町』(56)、『暖簾』(58)、『グラマ島の誘惑』(59)、『貸間あり』(59)、『女は二度生まれる』(61)、『雁の寺』(62)、『青べか物語』(62)、『しとやかな野獣』(62)など数々の名作秀作がある。 レビューでは、そんな40作の中から『あした来る人』(55/日活)を取り上げてみた。

ストーリー
 動く小説。川島の映画にはいつもそんな文学の香りが漂っている。 映画「あした来る人」の冒頭シーンはビルの上の俯瞰から始まる。 点在するビルの下を行き交う人々。そしていきなり、カメラは、ビルの下に佇む男の足元へ。それから、ビルを仰ぐ。この大胆なカメラ・アングル。 川島だ。川島が撮っている。ニヤリとしながら彼がカメラワークを指示している様子を想像する。川島雄三は、1918年青森に生まれ、45歳の若さでこの世を去った。まさに、酒と映画との日々であった。 彼の映画はどの映画をみても洒落ている。川島の粋、洒脱がそこかしこに顔をのぞかせる。三橋達也がソフト帽を被って煙草をくゆらすシーン。まるで川島自身が吸っているようだ。哀しさと優しさが溶け込んだような夜の繁華街のシーン。昼間、公園で立ち話している人物二人を逆光で撮影し、さながら影絵のようなシーン。川島は「夜」を「昼」のように鮮やかに、そして「昼」を「夜」のように不安に撮影する。そんなふうに映画の中で「川島」を探していると唇をとがらせて、人生をいつでもさみしがっていた川島と、映画館でぽつんと映画をみている自分がイトオシクなってくる。 それが川島映画の魅力である。
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