『彼女の恋からわかること』
Ten tiny love stories
配給:メディア・スーツ
ラダ・ミッチェル
アリシア・ウィット
リサ・ゲイ・ハミルトン
レベッカ・ティルニー
キンバリー・ウィリアムズ
デビー・マツァー
デボラ・アンガー
スーザン・トレーラー
エリザベス・ペーニャ
キャシー・ベイカー
監督・脚本:ロドリゴ・ガルシア
製作:ダン・ハッシド
ゲイリー・ウィニック
アレクシス・アレクサニアン
撮影:ロドリゴ・プリエト
美術:バーント・カプラ
音楽:マーク・カロール
2000年/アメリカ/96分/カラー/シネスコ(1:2.35)/ドルビーSR
「私は女性が自分の話を語るというスタイルが好きだった。そうした話が10本ほどになったとき、これは一つの作品になるんではないかと思った。」
「そこで具体的に構成を考え始めた。ドキュメンタリーなのか、ドラマなのか分からないような感じを狙いたいと思いついた。」監督・脚本のロドリゴ・ガルシアである。前作『彼女を見ればわかること』で熱い注目を浴びる存在となったロドリゴ・ガルシア。そのガルシアが映画のさらなる可能性に踏み込むために斬新なスタイルでアプローチした、野心的な仕上がりの劇場用作品、監督第2作が本作である。10のストーリーからなるこの作品では“物語ること”をより先鋭化し枝葉を切り落としていく。それぞれのストーリーで画面に登場するのはひとりの女性。映像は家の中にいる彼女と後ろに映り込むインテリアを切り取るのみ。あくまで10人の女性たちが自らの恋愛(性愛)体験をカメラに向って話し掛けるスタイルで押し通す。こうしたガルシアの挑戦を受けてたった女優たちは演技派、個性派ばかり。『彼女を見ればわかること』で子離れを迎えたシングルマザーを演じたキャシー・ベイカーに、『ジャッキー・ブラウン』のリサ・ゲイ・ハミルトン。オーストラリア出身で『ピッチブラック』のラダ・ミッチェル。『ラ・バンバ』のエリザベス・ぺーニャ。『ドメスティック・フィアー』のレベッカ・ティルニーなどなど、いずれもすばらしい輝きをみせている。
『1.再会』
友人たちと映画館で並んでいると、突然、昔のボーイフレンドから声をかけられた。懐かしさが蘇る。相手は、明朝、この町を出る前に電話したいといってきた。番号を教えるが、その晩、彼女は現在のボーイフレンドの家に泊まるつもりだった…。
『2.初体験』
彼の母が留守中に体験した初めてのセックスは、ときめきで始まった。痛さを越え、彼のイクときの顔に笑うが、ことが終わり彼の寝顔をながめていると、キスされたり身体を触られるのが嫌になる。なぜか亡き母のことを思い出す。
『3.ブラインド・デート』
友人夫婦に紹介されたラテン男とのデート。期待で胸を膨らませて約束のデリに出向いた。待っていたのは、ダドリー・ムーアも顔負けのチビながら魅力溢れるハンサムだった。いまひとつ、雰囲気が盛り上がらないまま食事を終えたのに、誘われるままに彼の自宅についていき、フェラチオの奉仕までしてしまう。だが、相手はひとかけらの歓びを与えることなく、カウチで寝るように命じる。
他、合計10の物語から成っている。
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