『この作品は、傷つき疲れ果てた男が南の楽園・ボラカイ島で遭遇した奇跡によって、やがて癒されていく姿を描いた大人のためのファンタジー。』 癒しを求め深く暗い淵をさまよう主人公“高橋”を演じるのは、これが映画初出演にして初主演となる雅楽界の貴公子・東儀秀樹。さらに音楽プロデュースも担当。“雅楽”が全編を通してフィーチャーされ、今まで味わったことがない映画音楽である。そして、奥菜恵が“少女”と“娼婦”という物語のカギとなる2役を熱演。時に聖母のような微笑みを見せ、時にエロティックな眼差しで挑発する。監督は実相寺昭雄監督の最後の内弟子・高橋巖が初監督。世界に先駆けてHDカム24Pで全編撮影を行い、さらにVFXを駆使して美しく幻想的な映像世界を創出。空を飛ぶマンタや波の上の甲虫、南の島に降る雪など、ファンタスティックな映像の数々である。このインフィニティ=∞(無限大)の形をしたボラカイ島は、南の島通が憧れる秘島のひとつ。空港から空港に移動というお手軽なバカンスとはひと味違って、世俗を離れ島に来たんだという実感が旅気分を盛り上げる。また、1080/24PフォーマットのHDTVカメラを使用しての映画全編製作は世界初となる。限られた製作費の中でクオリティーの高い作品を求められる製作現場において、フィルムと同等質といっていいほどの高解像度を持つHDTVの画質を生かした撮影システムである。