パトリシア・アークエット
リス・エヴァンス
ティム・ロビンス
ケン・マギー
サイ・リチャードソン
デイヴィッド・ワショフスキー
ヒラリー・フダフ |
監督：ミシェル・コンドリー
脚本・製作：チャーリー・カウフマン
製作： スパイク・ジョーンズ
アンソニー・プレグマン
撮影：ティム・モーリス＝ジョーンズ
編集：ラッセル・イック
音楽：グレーム・レヴェル |
2001年/アメリカ＝フランス/カラー/ヴィスタサイズ/1時間36分/SR,SRD
※2001年第54回カンヌ国際映画祭正式出品作品
※2001年第14回東京国際映画祭コンペティション正式参加作品
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1999年、監督スパイク・ジョーンズ＆脚本家チャーリー・カウフマンという二人の新人が放った『マルコビッチの穴』の奇妙キテレツな着想とユーモアに世界は熱狂した。そして2002年、映画ファンの前に待望の新作が登場。ビョークのミュージッククリップで一躍ミュージックビデオ界の寵児となったミシェル・ゴンドリーを監督に迎えたのがこの作品。宇宙でイチバン毛深い女、ネズミにマナーを教える博士など展開が全く読めない面々が巻き起こす゛手を伸ばせば届きそうだけど、よくよく考えれば現実からはちょっと遠いﾞおとぎ話の世界へ観客はダイビングさせられる。プロデューサーですら「はじめて脚本を読んだとき、開いた口がふさがらなかった」と言う、そこはまさにカウフマンにしか描けないワンダーランド。「ＳＦＸや特殊効果を多用して、つまらないストーリーを描くのではなく、人間味溢れるキャラクターを“リアル”に描きたかった。」というゴンドリー監督は、人がいかに周りの人間によって変えられてゆくかを、痛烈に、だが愛情溢れる優しい視点で描き出すことに成功している。
まだいたいけな少女のときに、いきなり異常に毛深い身体になったライラは、全身毛だらけの異常体質女クイーンコングとして見世物される悲しい生活をすて、生まれままの姿で森で生活をしていた。そいんな自然の中での生活を本に著わしたら、これがなんと大ベストセラーに。莫大な印税を手にしたライラは男が欲しいと全身脱毛して人間界に戻りネイサンという男を紹介される。ネイサンは幼少期の厳格な躾教育がトラウマになりマナーに異常な関心を示し、挙句の果てにネズミにテーブルマナーを学ばせるという研究に没頭している変わり者。お互いのズレを感じながらめでたくカップルとなった二人は、森の中を散策しているとき裸でうろついている不審な男を見つける。
自分を猿だと信じるこの男に、ライラはかつての自分の生活を思い起こし、ネイサンは彼を人間として再教育しようと意欲を燃やす。男は“自分も人間の女とヤリたい”一心で、テーブルマナーを覚え、言葉をまなぶのだが生身の女性を前にするとついつい欲情してしまい、さらに訓練をつむことになる。そんなある日、助手のガブリエルと深い関係になっていたネイサンはライラに一方的に別れを告げる。おこったライラは、知性を身につけ人間となった男パフを檻から連れ出すと、二人で森へ逃げ出してしまい.....。
