「2001年宇宙の旅」が既に未来でなくなった2002年の今日。日本の衛星打ち上げは何度か失敗しているものの、スペースシャトルが何度も宇宙と地球を往復し、有人宇宙ステーション計画も確実に進行中。この「ほしのこえ」のような宇宙と地上に別れた少女と少年の超遠距離恋愛も近い将来現実の話になりそう。少女ミカコは選抜メンバーに応募して宇宙へ、少年ノボルは高校へ進学して地上でミカコからメールを待っている。設定は近未来だが、テーマはごく身近なもの。人間の細やかな日常の感情を画面にすくいあげることをテーマにしたと語る新海誠氏が、1台のPC(PowerMacG4)を使い基本的にたった一人で制作したフルデジタル・アニメーション。個人のクリエイターがたった一人で映像作品の制作が出来る時代が現実になっていることは、この作品と同くらい素晴しいこと。新しい映像クリエイターの作品に注目です。
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