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『光の雨』
配給:シネカノン


キャスト スタッフ データ
萩原聖人
裕木奈江
山本太郎
池内万作
鳥羽潤
小嶺麗奈
板谷由夏
西守正樹
山中聡
松田直樹
一條俊
大柴邦彦
西山繭子
蟹江一平
近藤大介
矢澤康
関川悠希
玄覚悠子
佐藤貢三
大和屋ソセキ
三上大和
恩田括
金子貴俊
白石朋也
高橋かおり
川越美和
金山一彦
塩見三省
大杉漣
監督:高橋伴明
製作:青島武/森重晃
脚本:青島武
撮影:柴主高秀
照明:渡部嘉
美術:金勝浩一
音楽:梅林茂
原作:立松和平(新潮文庫刊)
2001年/日本/130分/ヴィスタ1:1.85/ステレオ

イントロダクション
 この映画は連合赤軍が題材である。革命を夢見た20台の若者たちは、なぜ、14名の同志を殺してしまったのか?しかし、この映画は“あの時代”を描いた作品ではない。立松和平の同名小説を映画化しようと“今の時代”を描いたものである。監督は自ら同年代を体験した高橋伴明。「連合赤軍事件を撮り終えないと自分の21世紀は始まらない」彼にとっては自身をも総括することになった作品である。キャストは初期高橋作品から出演している大杉漣、撮影現場の空気を伝えるメイキング・カメラマン役の萩原聖人を軸に、若手実力者、裕木奈江、山本太郎、池内万作らが顔を揃えた。世代ではないが、彼らの演技はまさにあの時代を確かに演じきっている。若手映画監督・阿南(萩原聖人)は映画のメイキングの撮影を依頼される。連合赤軍による同志リンチ事件を描いた小説『光の雨』を映画化するという企画で、CMディレクター樽見(大杉漣)の初監督作品だという。劇中の組織“革命共闘”の幹部・上杉(裕木奈江)や“赤色パルチザン”最高幹部・倉重(山本太郎)など、キャスティングされた20名以上の若手俳優たちは、30年前に実在した同年代の若者たちの行動に疑問を感じながらも、それぞれの役を演じようとする…。

ストーリー
 原作では未来の設定で、実行犯の1人が釈放して若者たちに真実を聞かせているというものであったが、この映画では映画を作るという設定に変えている。でも、それが功を奏してこの映画自体は生き生きとテンポあるものに仕上がっている。また、幹部を演じる山本太郎や裕木奈江はマジで怖い。もちろん、本当はそういう状況が怖さを描いているだけであって、彼らが怖いわけではないのだが。また、劇中の映画の出演者たちが撮影後にそれぞれ、メイキング・カメラに向って自分が演じた感想を言っていくというのは、なかなか味がある。このことが恐怖に対しての救いという構造になっていることも、この映画を見やすくしている。ということでこの映画はある程度、この難解な事件を描くことに成功していると思う。でも、本当はあの事件だけを描くという真向勝負のものを見たかった気がする。諸所の事情があって、そういうわけにはいかないのだろうけど。また、もっとこの事件に関する映画があれば、いろんな角度からの作品が見れて、真実を描くことに近づくと思うのだが…。30年近くたって、ようやく映画化されるという日本の社会事情というものはどこか腑に落ちない。その時代に生きた人がどんどん、いなくなっていくのだから、体験した人(学生運動に参加した人やテレビで見ていた人なども)がもっと積極的に後世に伝えていかないと、忘れたころにまた同じような事件が起きても不思議じゃない。それは何もこの事件に限ったことではないのだけれど…。
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