「ソン・ガンホには、ただ座っている姿を見るだけでも笑いが込み上げてくるようなところがありますが、この作品もそうですよね」キム・ジウン監督は言う。FMWのハヤブサ選手が好きな同監督は、アントニオ猪木とジャイアント馬場が好きなソン・ガンホをこの一見、ハチャメチャな映画の主役に抜擢した。ソン・ガンホもそれに応えるべく、撮影前に3ヶ月の集中トレーニングを受け、レスリング技術を完全にマスターした。さらに、10分あまり繰り広げられるソン・ガンホとキム・スロのノンストップアクションは、この映画最大のクライマックス。撮影後は、両者とも失神状態になるほど、全身全霊を上げて挑んでいる。この大スペクタクルを実現させるため、これまた3ヶ月間の綿密な調査が行なわれ、WWFの技術が導入されることとなった。 |