アレック・ニューマン
メラニー・ガタリッチ
ジョージア・マッケンジー
キウェテル・イジョフォー
スティーブ・ジョン・シェパード
アリシア・イヨー
ベンジャミン・ウォーターズ
アンジェラ・ローレン・スミス
ヒンダ・ヒックス |
監督：ジョン・ストリックランド
脚本：サイモン・ミレン
撮影：アラン・アーモンド
編集：パトリック・ムーア
音楽指揮：ガイ・シグスワース
製作総指揮：
ラルフ・カンプ
ジャミー・カーマイケル
製作：テイラー・ハックフォード |
1999年/イギリス/118分/カラー/ビスタ/ドルビーデジタル
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「トレインスポッティング」に次いで、またまたイギリスからＮＥＷジェネレーションムービーがやって来た！タイトルの『ｇ：ｍｔ』 とは、"Greenwich
Mean Time”（グリニッジ・ミーン・タイム）を指し、"世界標準時”となっているグリニッジ標準時を意味する略号で、本作の中ではバンド名として登場。グリニッジを舞台に高校を卒業した4人の若者が厳しい現実に打ちのめされ、挫折を味わうことで成長していく姿をUKシーンを背景に、若者たちのライフスタイルと共に描いている。監督はエミー賞受賞の新鋭ジョン・ストリックランド。最も印象的な４人の若者には、それぞれUK映画・舞台・ドラマに活躍中のスティーブ・ジョン・シェパード、キウェテル・イジョフォー、アレック・ニューマン、ベンジャミン・ウォーターズが扮している。
“世界標準時の街”グリニッジ。ちょっとオシャレで爽やかなイメージを持つこの街を舞台に、物語は若者たちの友情と、挫折や破滅といった闇の部分を深くリアルに描いている。トランペットの切ない調べが、日が沈み行くグリニッジの景色と溶け合い、冷たくそしてゆっくりとした時間の経過を感じさせる。それはまるで主人公達の不安定な心の中に行き交う戸惑いを表すかのようだ。音と映像の融合が随所に散りばめられているこの映画だが、ＵＫサウンドを聞きまくっている人、クラブシーンに想いを馳せている人にはたまらない特典がまさにそこかしこに散りばめられている映画でもあると思う。
本作品のタイトルにもなっている｢ｇ：ｍｔ」バンドでヴォーカルをとるのはイオナ役のヒンダ・ヒックス。デジタルサウンドに彼女のＲ＆Ｂヴォーカルが絡むと、もうそこは・・。映画の中でのライヴシーンはかなりの臨場感あり！先ほど言った特典だが、このライブシーンに登場しているタブラ（インド楽器)奏者の―。ヒントは、ビョーク、マッシヴ・アタック、スティング等と関係あり。音楽に興味のない方、ごめんなさい。気になる方は劇場でご堪能あれ。最後に、希望とともに“辛くともありのままを受け入れることが生きる為のすべである。"としみじみと感じるラストであった。
