イアン・ハート
クレア・ハケット
アン・リード
アンソニー・ボロウズ
デイヴィッド・ハート
ミーガン・バーンズ
ラッセル・ディクソン
ジュリア・ディーキン
アンドリュー・ショフィールド
ベルナデット・ショート
デイヴィッド・ケアリー
デイヴィッド・キノポブ |
監督：スティーヴン・フリアーズ
製作：コリン・マッケオウン
マーティン・テンピア
脚本：ジミー・マクガヴァン
撮影：アンドリュー・ダン
美術：スティーヴン・ファインレン
音楽：ジョン・マーフィー
衣装：アレックス・カルフィールド
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2000年/イギリス/1時間31分/カラー/ヴィスタ/ドルビーSR
※2000年ヴェネチア映画祭正式出品
※マルチェロ・マストロヤンニ賞最優秀新人賞受賞（ミーガン・バーンズ |
「リアムの両親がまさに愛し合おうとするあのシーンが大好きだ。あのシーンは撮りなおしたんだ。みんなは「なんで撮りなおすの？」と言われたが、ラッシュを見たら、みんな素晴らしいって納得してくれたよ」スティーヴン・フリアーズ監督の言葉。『マイ・ビューティフル・ランドレット』から『ハイ・フィデリティ』まで、独特なテーマと作風で、今やイギリスを代表する映画作家となったフリアーズが子供映画に挑戦。『司祭』、『GO
NOW』を手がけた俊英ジミー・マクガヴァンの脚本によって、リアムの視点から見た世界と、彼の成長がユーモアと愛情たっぷりに描かれている。末っ子リアムは家族を照らす小さな太陽。リアムの生きる1930年代リバプールには、不況の波が押し寄せ、父の働く造船所は閉鎖。仲の良かったご近所や、家族の間にも歪みが生じていく。そんな時リアムは、辛そうなお父さんのそばにはそっと座り、疲れ切ったお母さんには、髪を続いてあげる。決して饒舌で出来のいい子ではないけれど、何にでも一生懸命なリアムは、ただそこにいるだけで、みんなの心を和ませていく。この一家に訪れたさまざまな事件は、決して時代特有のものではない。こわれそうな家族を支える子供の存在の尊さを改めて問いかける。
1930年代初頭のリバプール。ちょっと内気だけど、元気な7歳の少年リアム・サリヴァン（アンソニー・ボロウズ）は、造船所で働く生真面目な父（イアン・ハート）、家計をきりもりする頼もしい母（クレア・ハケット）、仕事についたばかりの兄のコン（デイヴィッド・ハート）、そして造船所のオーナーの家でメイドとして働く姉のテレサ（ミーガン・バーンズ）と仲良く暮らしている。カトリック教徒のリアムは初めての聖体拝領にそなえ、ライアン神父（ラッセル・ディクソン）とアバーナシー先生（アン・リード）から授業を受ける。彼らが地獄火について説教をすると、怯えたリアムの口からはますます言葉がでてこない。町に不況の波が押し寄せると父の働く造船所が閉鎖される。なかなか新しい職にもありつけず、子供たちを見るのが辛い父は、次第にリバプールの大多数を占めるアイルランド人やユダヤ人に自分の仕事を奪われていると逆恨みをするようになる。そして迎えたリアムの聖体拝領の日。厳粛な雰囲気の中、よそいきの服を着て緊張するリアム。しかし、神父の説教の最中に、父は突然立ち上がり、おおっぴらに教会を非難し始めてしまう。近所同士だけでなく、家族の中でさえ孤立していく父は、ファシズム運動に参加することで、やり場のない怒りを解消しようとしていくのだが・・・。
