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『Devotion-小川紳介と生きた人々』
配給:パンドラ


キャスト スタッフ データ
大島渚
原一男
ロバート・クレーマー
土本典昭
黒木和雄
羽田澄子
白石洋子
監督:バーバラ・ハマー            ※2000年台湾国際ドキュメンタリー映画祭特別招待
※2001年ベルリン国際映画祭特別招待
※2001年山形国際ドキュメンタリー映画祭特別招待

2000年/日本・アメリカ/82分/カラー/ベーカム

イントロダクション
 小川紳介は日本ドキュメンタリー映画史上に残る監督である。新東京国際空港建設反対闘争の70年代三里塚シリーズ。80年代には山形に拠点を移して2本の長編などを完成させた。彼ら小川プロダクションの映画撮影は世界でも稀な、スタッフが共に生活し、闘争や農作業に参加しながら撮影するというものであった。だが、彼はわずか55歳で逝き、2002年で没後10年になる。小川プロは18本の映画を残しただけでなく、1億円の借金も残している。この事実の背景を当時のスタッフの語りとともに映像化したのが本作品である。そこには“映画製作の不条理性”“共同体と個人の関係の在り方”“女性の自立”など、様々なテーマを浮き彫りにしている。それは単に事実の羅列にとどまらず、人と人との関わりについて、時代を超えて存在するある普遍的なテーマを提示している。監督は実験的な数多くの映画で知られる、アメリカ人女性フィルムメーカーのバーバラ・ハマー。東京都女性財団からの援助も受けて、各国の映画祭で高評価を受ける作品に仕上がった。

ストーリー
 映画製作プロダクション・小川プロのドキュメンタリーということで映画の内容を紹介する映画かと思ったら、小川プロの生活振り、そこで過ごしたスタッフたち(この中には小川紳介の奥さんもいる)がインタビュー形式で綴る、“小川プロ・今だから言える暴露話”というものになっている。女性陣は撮影には参加せず炊き出し班として毎日を過ごし、小川紳介の好きな料理を作らなければならない。農家のドキュメンタリー撮影ではスタッフは農作業も一緒に行うのだけれど、夜、小川紳介の弁舌が始まれば、それに付き合わなければいけない。農作業で朝6時起きでも、4時くらいまで弁舌が続くこともあったという。そこには小川紳介がスタッフを罵倒することもあった。「お前たちは俺のアシスタントをするために生れてきたようなものだ」など、その高圧的な態度をスタッフたちは回顧するのである。借金問題など、これだけたくさんの問題を抱えながら、このスタッフたちはよく逃げ出さなかったものだなと感心してしまう。(中には逃げ出した者もいたが)そこに小川紳介に対する何かオーラ的なものがあったのだろう。太ったブヨンブヨンのオッサンだが、魅力溢れる(プラスもマイナスもどっちもある)人物だったに違いない。先述したようにこの作品は小川プロの作品を知らなくても充分に楽しめる作品である。だって、そこには映画撮影云々よりも誰もが体験する集団生活・集団作業があり、それに対する人間の視点で描かれているのだから…。
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