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『血を吸う宇宙』

配給:オメガ・ピクチャーズ


キャスト スタッフ データ
中村愛美
阿部サダヲ
三輪ひとみ
阿部寛
栗林知美
由良宜子
吉行由実
下元史朗
諏訪太朗
黒沢清
中田秀夫
上田耕一
監督:佐々木浩久
製作:一瀬隆重
脚本:高橋洋
撮影:喜久村徳章
音楽:ゲーリー芦屋
2001年/日本

イントロダクション
 日本映画のタブーを破壊し、賛否両論の嵐を巻き起こした『発狂する唇』から1年。いまや日本カルト映画チャンピオンとなった監督・佐々木浩久+脚本・高橋洋のコンビが、そのスケールを宇宙規模にパワーアップして放った超ド級の問題作。それが本作である。今回のテーマはズバリ“宇宙人”。アブダクション(宇宙人による誘拐)、MIB(黒服に身を包んだ謎の男たち)、さらに宇宙人はすでに我々の中にまぎれて生活しているという信じられない事実…。大風呂敷を広げるにもほどがあるなどと言うなかれ!驚くべきことに、今回の映画のもとになった宇宙人遭遇事件の多くは実際に起こった事件をもとにして作られたという。ただの電波系の妄想と言い捨てることのできない、文字通りの“血を吸う宇宙”がスクリーン上に、無限に広がる!お約束のカンフー・アクションに哀愁歌謡ショーもばっちり入ってます!

ストーリー
  死刑執行を待つ女・倉橋里美(中村愛美)。彼女は繊悔を聞きにきた尼僧に対して告白を始める。「シスター、私は正気に戻りました。…すべてはあの日から始まったのです」警視庁に横付けされたタクシーから血相を変えた里美が飛び出してくる。「娘が誘拐されたんです!」。ところが事を知らされた里美の夫・清彦(阿部サダヲ)は刑事に対して、いぶかしげにこう言うのだった。「誘拐って、家に娘なんかいませんよ」そこに乱入した謎の女霊媒師(由良宜子)。「犯人は女よ」。彼女が飛ばした使い魔“首なし女子高生”の案内に従った里美は一軒の家に辿り着く。この中に娘はいる…。そう直感した里美は、偶然通りかかった選挙カーのウグイス嬢を襲撃、選挙運動員を装い家に潜入する。家の女主人(吉行由実)は猛烈に抵抗するが、中に押し入った里美は娘を探すうちに妙な違和感を覚える。そこで突如尿意に襲われた里美は、ここが普通の家ではないことに気付く。「…この家には、トイレがない!」事態が飲み込めないまま選挙カーに戻った里美。立候補者の亀山パンチ(上田耕一)が話しかける。「トイレのない家を見つけたそうやな」。さらにはパンチの正体が地球を征服しようと企む、惑星イーからやってきた宇宙人であることを知る。いきなり信じられないようなことを言われ、茫然自失の里美を包む謎の光…。
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