―
ドラキュラ伯爵に愛された少女をめぐる宿命の扉が開く。〜永遠の愛と死の絢爛甘美なファンタジー〜
独特のスタイルと確固たる存在感で、他に追随を許さない孤高のカリスマ、マリスミゼルの初出演・初主演映画である。音楽界で人気絶頂を極めた彼らは、映像コンセプトにもこだわり、次から次へと新たなる挑戦を続けるアーティストとして、今回、映画という新たなるビジュアルエリアへのニュープロジェクトを開始した。そしてテーマは、メンバー4人が常々意識してきた“ヴァンパイア伝説”。
中世より語り継がれてきたドラキュラ伯爵をめぐる闇の物語が、今、より永遠に、より甘美に甦る。永遠の愛を探し、永遠の美を求めた人間とヴァンパイアの幻想物語。音楽と映像のマリスミゼル的融合に注目。
|
舞台は中世ヨーロッパの時代。平穏な日常をおくっていた青年は、1通の手紙を受け取る。仕事を依頼する内容の手紙。しかし、それはどこか謎めいた香りがした。青年は、結婚式を待ちわびる婚約者セシルを残し、単身、依頼人ドラキュラ伯爵の居城トランシルヴァニアヘと向かう。
天空に広がる重く垂れ込めた雲。凍りついた城。はりつめる不安。しかし、それはすべての序章に過ぎなかった。青年を迎える年老いたドラキュラ伯爵。その背後の壁には、青年にとってどこか愛しい面差しをもつ美女の肖像がかけられていた。この城の空気は冷え切り、凍てついた不気味な匂いがすべてを覆い隠している…。その夜、青年は、女たちにとり囲まれ苦しむ悪夢にうなされる。しかし、果たしてそれは「夢」であったのだろうか…。
