ホーム ライブラリー コラム プレゼント トレイラー ショップ 掲示板 会社概要
公開劇場一覧を別ブラウザで開きます。 前のページに戻ります

『明日、陽はふたたび』

配給:シネマテン


キャスト スタッフ データ
マルコ・バリアーニ
オルネラ・ムーティ
ヴァレリオ・マスタンドレア
イラリア・オッキーニ
パトリツィア・ピッチニーニ
ジェイムス・ピュアフォイ
監督・脚本:フランチェスカ・アルキブジ
撮影:ルーカ・ビガッツィ
美術:ソニア・ペン
   マリオ・ロッセッティ
音楽:バッティスタ・レーナ
衣装:パオラ・マルケジン
2000年/イタリア/106分/カラー/35mm/スコープサイズ

イントロダクション
 本作は『かぼちゃ大王』などで知られるイタリア映画界の中心的存在、フランチェスカ・アルキブジ監督の最新作。イタリア中部、聖フランチェスコで有名なアッシジ周辺で実際に起こった大地震を背景に、生きること、愛することという普通の人々の営みをあたたかく優しく見つめた珠玉の作品である。1997年9月26日にこの地震は起こった。大聖堂を含めて大きな打撃を受け「アッシジの大地震」として世界に衝撃を与えた。この地震はアッシジだけでなく、周辺の町や村にも被害を及ぼし、現在もその影響はこの地方の各地に残っている。アルキブジ監督は、ウンブリア地方の女性教師から、地震について書かれた中学生の作文集を見せられ、大きく心を動かされたという。子どもたちは、家族や友人を失い、精神的なショックや将来への不安を抱えながらも、ただ悲しんでいるだけでなく、生き生きと明るさにあふれていた。コミュニティの住民は傷つきながらも、災害によってこれまで見えなかったものが見えるようになっていた。人々からほとばしるこの“生きようとする思い”はなにか、アルキブジ監督はウンブリア地方の町に通って、避難生活を送った人々から数多くの話を聞き、脚本を書いた。イタリア本国では最高のキャスティングと高く評価され、特に母親を演じるオルネラ・ムーティのスクリーンに広がる存在感とその繊細な美しさ、子どもたちの素人とは思えない演技が絶賛された。教会を視察する大臣にパオロ・タヴィアーニ監督が扮しているのも見所の一つである。

ストーリー
 実際に起った地震や被災した子供たちの作文を元に作った映画だけに、リアルな描写は見る者をグイグイと引きずり込まずにはいられない。その多くは普段の生活の中にでもよくある現実。上手くいかない夫婦、いたずら好きな子供たち、思春期ゆえの悩み、高齢化の悩み、結婚前の問題を多く抱えたカップル、などなど。しかし、それが地震というファクターにより更に増幅されていき、地震後の復興作業ともども、彼らを苦しめる。でもそれは“人生ってそういうことなんだよ!”ってスクリーンから訴えてきているようだ。そんな、実はありふれた生活の一部分を映画にしているのだけれど、リアルな描写を心がけているので、陳腐なものではない。そして、被災した被害者に対する同情や支援をうながしているものでもないので、さらに我々の感情のひだを刺激せずにはいられないのだ。アルキブジ監督の腕が確かな証拠だろう。人間の普段の生活をリアルに(ここが最も大事な要素だが)描いていけば、面白いドラマは作れるということを改めて認識せずにはいられない作品であった。
movilog
ピックアップムービー
サーチ
DVD比較はベストプライス


リンク
メールマガジン登録
神雕侠侶オフィシャルウェブサイト
ベクター・メディカルテック・ジャパン
*giggle
本サイトをご覧になりるにはFlashPlayerが必要です。 IE5.0以上推奨 画面サイズ推奨800×600以上 お問い合わせ先