オドレイ・トトゥ
マチュー・カソヴィッツ リュフュス
ヨランド・モロー
ジャメル・ドゥブーズ
アルチュス・ド・パンゲルン
ウルバン・カンセリエ
ドミニク・ピノン
モーリス・ベニシュー |
監督・脚本：ジャン＝ピエール・ジュネ
製作：クローディー・オサール
脚本：ギョーム・ローラン
撮影：ブリュノ・デルボネル
美術：アリーヌ・ボネット 音楽：ヤン・ティルセン 衣装：マドリン・フォンテーヌ |
2001年/フランス/121分/ドルビーデジタルDTS
※2001年度カルロヴィヴァリ国際映画祭グランプリ受賞
※2001年モスクワ映画祭オープニング作品
※2001年ミュンヘン国際映画祭オープニング作品
※2001年エジンバラ国際映画祭オープニング作品・観客賞受賞
※2001年プチョン国際ファンタスティック映画祭クロージング作品
※モントリオール映画祭クロージング作品
※テルライド映画祭オープニング作品 |
「僕は今まで100％明るく前向きな映画を1本も作っていない。そのことに興味を惹かれた。あるものを破壊するより、あるものを作り上げること。それこそが僕の挑戦だった。僕の人生のこのときに、人に夢を与え、人に喜んでもらえる軽い映画を作ってみたいと心から思ったんだ。」ジャン＝ピエール・ジュネ監督はこれまで『デリカテッセン』『ロスト・チルドレン』や『エイリアン4』を手がけてきた。そして、今回は情緒あふれるモンマルトルを舞台にしたチャーミングなコメディを作り上げた。ヒロインのオドレイ・トトゥは『エステサロン／ヴィーナス・ビューティ』で注目を浴びてはいたものの、これまで主役をはったことのないほぼ新人。相手役のマチュ−・カソヴィッツはフランスきっての若手人気監督であると同時に『天使が隣で眠る夜』、自作の『アサシンズ』などで異才を発揮する俳優。さらに脇を固めるのは、人気コメディアンのジャメル・ドゥブーズ、常連組のドミニク・ピノンやリュフュス、イザベル・ナンティ等、「クセのある顔」が集結している。
少女アメリ（オドレイ・トトゥ）の遊び相手は空想の中の世界。ちょっと冷たいパパと神経質なママのもとで、変わった力を手に入れた。不思議な動物とお話したり、金魚の“クジラちゃん”と仲良くしたり。アメリはモンマルトルのカフェ“ドゥ・ムーラン”で働いている。店の人たちはみんな、アメリのことが大好きな様子。煙草売り場の鬱病気味のジョルジェット。彼女が嫌いなのは“汝の胎の実もまた祝福せらせり”という祈りの言葉を聞くこと。ウェイトレスのジーナは骨をポキポキ鳴らすのが好き。ジーナにふられ、嫉妬に燃えている常連客のジョゼフは梱包用ビニールのプチプチをつぶすことが唯一楽しみ。ある日、22歳のアメリに決定的な事件が起こる。ダイアナ妃の事故のニュースに目を奪われ、アメリの手元からすべり落ちた香水瓶の蓋。それをきっかけに、アメリはとあるウダツのあがらない中年男の人生を優しく希望のあるものに変えてしまう。その事件は、アメリに人生の目的を発見した！と思わせた。彼女は、まわりの誰かを今よりちょっとだけ幸せにすることの喜びを見つけたのだ。
