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2012年10月04日 配信
二年前の初作があまりにも稚拙でお粗末だったので、よく性懲りもなくと半ば同情気味で臨んだら、どうしてこれが面白い。
シュワルツェネッガーが俳優復帰し、相も変わらずI'll be backを連発してブルース・ウィリスに「もういいよ」と言われる茶番はあるが、存在感はすごい。
ジャン=クロード・ヴァンダムが宿敵で、わりらが助っ人にチャック・ノリス、司令塔はブルース・ウィリスと親父軍団の顔ぶれが揃うとなかなかの迫力。砂嵐まき散らし戦車で突撃し、バキュン・ズドン・ドカン! と打ちまくる音も爆発も凄まじく、勧善懲悪の予測できる筋書きゆえに、してやったりと爽快な気分になれる。
単純なお話だが、何も考えずに、健闘の途中でも余裕を見せる彼らに安心し、小さなジョークに声をあげたり苦笑いしたり。心を無にして楽しめるのがいい。
今回の質が上がったのは、監督が「コン・エアー」のサイモン・ウエストだからだろう。(前回はスタローンが監督) スタローンの動きの鈍さも目立たず、さらに鍛えた筋肉を売りにド迫力で押し通した重量級のアクションも見応えがある。当然間合いがもたつくカットは数々あれど、それは許せる範囲だ。
規模は大きく役者の知名度は高く、製作費もかなり使ったとみえる大スペクタクル・エンターテインメント。くさくさしたらぜひ劇場に足を運んで下さい。
10月20日初日です。
<合木こずえ>