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2009年12月02日 配信
誰もが真実を口にできず、支配者の嘘がまかり通る。祖国への愛と民族の誇りから抵抗する者もいるが、権力の前ではなすすべがない。1940年に起きたカティンの森虐殺事件を中心に、戦争に運命を翻弄された人々の苦悩を描く。(70点)
誰もが真実を知っているのに口にできず、支配者が押しつけた嘘がまかり通る。祖国への愛と民族の誇りからそんな偽善に抵抗する者もいるが、強大な権力の前ではなすすべもない。第二次大戦でドイツとソ連によって分割・占領され、戦後はソ連の支配下に置かれたポーランド人の苦難、それは民衆の先頭に立つべきインテリ階級の不在が生んだ技術や知識の空白が原因だ。映画は1940年ソ連軍が行ったカティンの森虐殺事件を中心に、戦争に運命を翻弄された人々の苦悩を描く。