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2009年11月26日 配信
ロックや音楽好き、クリエイティブな表現活動に関心のある方にオススメ(60点)
日本のロックシーンを語る上で外すことはできない伝説のバンド、キャロルのフロントマンにして、還暦を迎えた今もなおアリーナやスタジアム規模の会場を熱狂的なファンで埋め尽くすことができる永ちゃんこと矢沢永吉のドキュメンタリー。永ちゃんファンはもちろん、ロックや音楽好き、クリエイティブな表現活動に関心のある方にオススメの1本だ。
映画は直近の矢沢のライブリハーサルとライブ本番のパフォーマンスに加え、サイパン島で撮り下ろしたインタビュー映像などを中心に構成。その合間合間に、若かりし日の活動やオフショット、インタビュー映像などを挟み込んでいる。
この映画を見てまず驚いたのは、人を使うのがうまい、という矢沢の意外な一面についてだ。曲のアレンジにしろ、舞台演出にしろ、"矢沢永吉"という商品にかかわるものに対して、彼は細かく口を挟むが、そこにごう慢さは感じられない。矢沢は頭ごなしに「これこれをやれ!」と叱りつけるのではなく、「これこれはどうだ? やってみてよ。絶対大丈夫だから」といった具合に、相手を励ましながら導いていく。